2006年11月11日

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(飛行船:145) ツェッペリンアルバム(写真:第33回) 写真49 −20mm機関砲−

Bild49.jpg
[49枚目:海軍飛行船司令ゴンドラの20mm機関砲]

ジュラルミンのフレームに固定された20mm機関砲である。

当初ツェッペリン飛行船のフレームはアルミニューム製であったが、大戦中にジュラルミンが使われるようになった。
アルミニュームに銅、マグネシウムを加え熱処理をしたジュラルミンは強度が上がるので広く航空機の構造部材に使用されているが1906年にドイツで偶然に見いだされたものである。
但し、このジュラルミンは水(特に海水)に対する耐食性に難点があったがその後、超ジュラルミン、超々ジュラルミンが開発され航空機に多様されるようになった。

20mm機関砲は原文では「2-cm-Kanone」、「2-cm-Geschuetz」と表記されているが Kanone も Geschuetz も「砲」を表す。

通常、20mm未満のものを機関銃、これ以上のものを機関砲というが旧日本陸軍では12.7mm以上を機関砲と呼んでいた。

手前右に見える舵輪は昇降舵用のものである。

フレームや架台の軽目孔(ライトニングホール)が目立つ。

軽目孔とリベットを見ると製造・組立に要した工数が膨大であったことが読み取れる。

大戦中に100隻以上の軍用飛行船が各地の工場で人海作戦で建造されたことであろう。


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