2006年11月08日

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(飛行船:141) ツェッペリンアルバム(写真:第29回) 写真45 −被害を受けた海軍飛行船−

Bild45.jpg
[45枚目:損傷した海軍飛行船]

空襲に出動して損傷を受け、基地で点検・整備を受ける海軍飛行船である。

飛行船や撮影場所、日時についての記載はない。

1915年3月20日に陸軍が3隻の飛行船で初めてパリを爆撃したときに、往路から対空砲火に遭い「S.L.2」は途中で引き返し、「Z-Ⅹ」と「LZ-35」がパリ上空に到達した。
夜間爆撃の帰途「Z-Ⅹ」は被弾し、敵地サン・クワンタンに不時着大破した。
何とか基地に帰還した「LZ-35」も80発も被弾していた。

飛行船が被弾すると水素が発火し爆発炎上するか、発火しなくても漏洩し浮力が低下する。

高度を維持するためには船内の機材を投下して船体重量を軽減させなければならない。

機材や武器・救命胴衣や戦死者の遺体を投棄しても高度低下が止まらない場合に、指揮官が乗組員に犠牲となって飛び降りを命じるシーンが、ハワード・ヒューズ制作の映画「地獄の天使」(1933年)にあるという。


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