2006年11月07日
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(飛行船:140) ツェッペリンアルバム(写真:第28回) 写真44 −最後の軍用飛行船L71−
[44枚目:最後の戦闘飛行船「L-71」1918年]
「L-71(LZ-113)」は「L-72(LZ-114)」ともに停戦で連合軍側に引き渡された。
両船の新造時の要目は、長さ211.5m、直径23.9m、ガス容量62200立方m、上昇限界高度7000m、240馬力のエンジンを7基搭載して速度は時速131.5km、航続距離12000km、載荷重量43.5tであった。
「L-71」は後日改造され、長さ226.5m、ガス容量68500立方m、エンジンを1基取り外して6基とし、載荷重量は51tとなっている。
「L-71」は戦後イギリスに引き渡された。
「L-72」が完成したのは戦後の1920年である。
同船はフランスに引き渡されている。
このほか多くの残存飛行船が連合軍側に引き渡されたが、日本には陸軍の「LZ-105」(ツェッペリンの一貫番号で「LZ-75」)が引き渡され、解体されて日本に送られたが、再建されて飛行した記録は見たことがない。
賠償で日本に持ち帰った格納庫は、霞ヶ浦海軍航空隊に再建され「LZ-127(グラーフ・ツェッペリン)」世界一周飛行の際同船を格納し、フリードリッヒスハーフェンから11000kmあまりを無着陸で飛来したあと、ロサンゼルスまでの飛行に備え整備・補修に活用されたことは良く知られている。
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