2006年10月20日
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ヘルマン・ヘッセの「空の旅」
帰宅したらスイスのバーゼルから郵便物が届いていた。
ヘルマン・ヘッセの「空の旅」の原典が届いたのである。
縦177mm・幅108mm、100ページ足らずの小さな本である。
薄緑の表紙には南ドイツの牧歌的な背景にヘッセの乗った「LZ-10:シュヴァーベン」が描かれている。
目次を見ると「素晴らしい空中散歩」「雲」「白い雲(詩)」「飛行機に乗って」「飛行機で空駈ける」「空の旅」と続き、「そして近しいものすべてが遠ざかった」と題するフォルカー・ミヒェルスのヘルマン・ヘッセと航空機の関わりを記した小文から構成されている。
貴重なのはベルリンからの飛行を報告したエルゼローレ・ライヒンバッハ宛のヘッセの書簡の独訳である。
天沼氏の邦訳本には書簡の写真しか掲載されていないがこれが英文とは驚いた。
原典には独訳が載っているがよくこれが解読できたものとつくづく感心するばかりである。
これも時間を掛けて読むことを楽しみにしよう。
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