2006年10月18日

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(飛行船:119) ツェッペリンアルバム(写真:第8回) 写真16〜18 −LZ6−

Bild16_LZ6_im_Bau_1909.jpg
[16枚目:建造中のLZ 6 1909年]

「LZ 5」とほぼ同仕様の「LZ 6」は1909年に完成した。
この写真は建造中の骨格を示す珍しい写真である。

Bild17_LZ6_beim_Einbringen_in_die_Halle.jpg
[17枚目:格納庫に収納される途中のLZ 6]

船首から格納庫に入れられており、見えているのは船尾である。

初期のツェッペリン飛行船の昇降舵・方向舵は経験の積み重ねで少しずつ改良されて行ったので非常に複雑であった。
船体形状も長い円筒形で船首と船尾を整形されていた。

「LZ-127:グラーフ・ツェッペリン」や「LZ-129:ヒンデンブルク」のような軸対象の流線型の船体に十字尾翼を持った近代的な形状を初めて採用したのはシュッテ・ランツの飛行船であった。
当初、ツェッペリンの特許を回避するため、シュッテ・ランツの飛行船のフレームは木製であったがシュッテ教授の設計は独創的であり、後のツェッペリン飛行船にも大きな影響を与えている。

「LZ-6」は1909年8月29日にベルリンまで飛行し、9月11日にはフランクフルトで開催された第一回のILA(国際飛行博覧会:現在も盛大に隔年開催されている)を訪問している。

そして1910年2月には前年11月に設立されたDELAG( Deutsche Luftschiffahrts-Aktien-Gesellshaft :ドイツ飛行船運輸会社)の所属となった。

Bild18_115PS_Daimler_Luftschiff-Motor_des_LZ6.jpg
[18枚目:LZ 6に搭載された4気筒ダイムラーエンジン]

「LZ 6」に2基搭載されたダイムラー製飛行船用エンジンである。

その後、ツェッペリン社が100隻もの飛行船を建造する過程で現在もエンジンメーカーとして名高いマイバッハや、「Wal」や「DoX」などを開発して飛行艇時代を築いた有名なドルニエは、ツェッペリンの関連企業として生まれ成長して行ったのである。


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