2006年10月13日
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(飛行船:114) ツェッペリンアルバム(写真:第3回) 写真8 −LZ3−
[8枚目]
1906年 ボーデン湖、マンツェル沖の格納庫に収容される「LZ-3」である。
この飛行船は、初めて陸軍に納められて「Z Ⅰ」となった。
海軍に納められた飛行船は「L 1」(「LZ-14」)から「L 72」(「LZ-114)まで一貫してL(おそらく"Luftschiff"の頭文字であろう)に通し番号を付けていたが、陸軍ではZ("Zeppelin"か?)にローマ数字を付けたものあり、「LZ-34」〜「LZ-39」のようにツェッペリン社の呼称をそのまま使っているものあり、「LZ72」(ツェッペリン社の「LZ-42」)、「LZ 120」(ツェッペリン社の「LZ-90」)を使用しているものありで資料整理に混乱を来している。
この「LZ-3」は建造当初、解体された「LZ-2」の85馬力ガソリンエンジン2基を搭載していたが後に100馬力のものに換装されている。
なお、通常ボーデン湖(マンツェル沖)の水上格納庫と言われているがこれは造船で言う建造ドックにあたる組立工場であった。
この建造ドック兼修繕(整備)ドックをわざわざ水上に設けたのは2つのメリットを考えたからだと言われている。
一つは大きな風圧面積を持つ飛行船に合わせて容易に向きを変えられることである。
もう一つの理由は、毎回建造する試作船が万一不時着しても着水であれば陸上のように構造やメカに致命的損傷を被ることが少ないことである。
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