2006年09月26日
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(飛行艇の時代:65) 川西九七式輸送艇
昭和9年に海軍は川西に対して巡航速度120ノット、航続距離2500浬の飛行艇試作を命じた。
九試大型飛行艇である。
昭和11年に完成し昭和13年1月、九七式飛行艇として制式採用された。
(制式採用の年式は皇紀紀元年号に依っていた。昭和15年は紀元2600年であったが、この年制式採用になった機種は陸軍では百式、海軍では零式と呼ばれた。昭和13年は皇紀2598年であるが前年制式が決定され書類の手続きが年を越したのであろう。川西は「紫電」の試作第1号の試験飛行を12月31日に行っており、12月31日に間に合わなかったある飛行機は1月1日に初飛行と言った物語は聞いたことがある。)
長大な航続距離を利用して輸送艇化のアイデアが生まれ7号艇・8号艇を試験的に改造して評価の上、15号艇・16号艇が造られた。
九七式飛行艇一一型を輸送艇化したもの16艇、二二型を基準にしたもの20艇が造られたといわれている。
淡水によく飛来しており、幼い頃その鮎のような艇体と幅40mのパラソル翼を眺めていたものである。
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