2006年09月24日

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(飛行船:106) ツェッペリンNT

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予てからZLT社のツェッペリンNT型飛行船の基本的構造が知りたくて機会あるごとに調べていたが何れも断片的な情報でよく判らなかった。

10日程前、ブイヤント航空懇談会に出たときに貰った機関誌「ブイヤント航空」の巻末に掲載されている名簿の中に幹事K氏の名前を見つけた。
飛行船設計・測量技術コンサルタントとなっているが最新号の記事を読むと現在、首都大学東京に勤めているらしい。

メールアドレスが載っていたので恐る恐る「教えていただきたいのですが」とメールを出した。

10行ばかりの質問メールに2時間あまりで三十数行のメールが返ってきた。
「質問の視点と論点が判らない。要点を整理して再度質問されたし」と言う要旨であった。

ちょっと困って「失礼しました。もう少し勉強して、改めて質問させて貰います。」と返信した。

すると1時間もしないうちに再質問を促すメールを貰った。

ここまで言って貰ったのだからと意を決して「このたびドイツから購入したツェッペリンNTの中がどうなっているかを知りたかった。」旨再質問した。

これに対しK氏は
「エンベロープ断面円を外接円とする3角形のトラス構造で
このトラスにゴンドラも尾翼もバウキャップも発動機もついており
船体構造強度はトラスとエンベロープで負担している」
と明快に解説してくれた上に「ブイヤント航空」に掲載された氏のレポートを添付してくれた。

早速読んでみたが面白い。
判らない術語もあるが概要がつかめたような気がした。
カーボンファーバーのトラスと膜材から構成されるエンベロープの中にバロネット4つを収容し、可変ピッチ3翅プロペラ付きのティルト推進器はトラスに取り付けられていることが判った。

これで現行飛行船の手掛かりを一つ得られたような気がする。

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