2006年08月27日
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（寄港地：２９） ベニス
ベニスは大運河で２分されたベニス本島のほか、ベネチアングラスで有名なムラーノ島、客船のリドデッキの語源にもなったリド島など多くの島から構成されている。
陸路で行くとサンタルチア駅まで敷かれた鉄道と並行した道路でも行けるが、街に車は入れないので駐車場に直行となる。
警察のパトロールも消防もタクシーもバスも皆ボートである。
やはりベニスは海から入るのが良いと思う。
細長いリド島を右舷に見て微速前進していると小さな島々が近づいてくる。
ちょっと離れた島では人工の加えられていないビーチや木立も見えるが護岸だけは手を入れておかないと島が潮で流されてなくなってしまう。
やがてサンマルコ寺院正面のサンマルコ運河に差し掛かると左舷側にサン・ジオルジオ・マッジョーレ寺院が迫ってくる。
この辺りに来ると航路を示す杭の数が夥しい。
ベニスの中心を逆Ｓ字にはしる大運河の出口にはサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会が建っている。
手前に見えるのはホテルの送迎ボートである。
パイロットボートに誘導されてジューデッカ運河を通過して客船埠頭に向かう頃、サンデッキではベニス生まれのカクテル、ベリーニが振る舞われて人はみな知らぬもの同士が談笑していた。
遠景はメストレあたり、イタリア本土の街である。
繋船堀にはカーニバル・リバティが入港していた。
ここは最近整備された地域らしく本土からの自動車も乗り入れ可能で、近くに大きな駐車場もある。
カーニバル・リバティは総トン数１１万トンとクリスタル・シンフォニーのほぼ倍であるが、乗客定員は３倍で約３千人である。
我々がゴンドラを降りてサンマルコ桟橋で通船を待っているときにカーニバル・リバティは目の前を出港していった。
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