2006年08月21日

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(飛行船:90) 『ツェッペリンの伝説』裏表紙

LZ6@Berlin1.jpg

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ツェッペリンの神話は生きている。

静かに中空に浮かんで静止している巨大なタバコのような円筒形は一目で判る魅惑の対象である。
しかしながらそれは伝説的な姿を感じさせ、正当な原型と認め難い形態を現している。

現実的には、20年代30年代に大洋をわたる字義通り大陸横断可能な飛行機が未だ長距離を飛べなかったときにツェッペリンが準備していたということである。
しかし同様に「空気より軽い」システムもまた重大な欠陥があったということは事実である。
実載荷重量は非常に限られており、実用可能性は非常に多くの制限の上に成り立っており常に高いリスクに曝されねばならなかった。
幾つかのセンセーショナルな飛行が成立するのは非常な幸運に依存していたのである。

この本では、不適切な激情記述と批判的な研究を除き、全てのツェッペリン飛行、第一次世界大戦での軍事出動、大探検飛行、定期運航の旅客輸送飛行について述べる。
著者は伝説や 未来の交通手段としての飛行船の記述は割愛した。

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写真は本文中にも掲載されており、その説明は次の通り
「1909年、ベルリン上空のLZ6で、ツェッペリン写真コレクションの好意による。
絵葉書用の写真である。
飛行船は多かれ少なかれ街や風景の題材になって送られた。
ここにある「写真」は比較的良くできた合成の偽物である。」


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