2006年08月19日
(飛行船:88) 『ツェッペリンの伝説』
先日上京して見つけた文献のなかに Hans G. Knaeusel 著「 Mythos Zeppelin 」(Aviatik Verlag 刊)がある。
なかなか面白そうである。
表題は「ツェッペリンの伝説」、副題が「飛行船航行の歴史:1908-1939」であるが「LZ1」が初飛行した1900年からでなくエクターディンゲンで炎上した「LZ4」から始まっている。
目次を見ると序文に続いて
「LZ4(1908)」早すぎた役に立たない飛行手段の試行:マインツへの飛行とその結末。
「LZ5/LZ6(1909)」ツェッペリンでベルリンへ:道端に立った1本の梨の木。
などとそれぞれに副題がついている。
残りの船名を列挙すると
「LZ104」(1917)
「LZ76/R34」(1916/1919)
「LZ120」(1919)
「ZR1」(1923-1925)
「ZR3」(1924)
「LZ127」(1928-1937)
「R101」(1930)
「ZRS4/ZRS5」(1931-1935)
「LZ129」(1936-1937)
「LZ130」(1938/1939)
とツェッペリンだけでなくアメリカ・イギリスの飛行船も含まれている。
但し、ツェッペリンとともに飛行船の設計に貢献のあったシュッテ・ランツの飛行船に触れられていないのは残念である。
そのあと年表・参考文献・略号・索引と続く。
目次の前に表紙の写真の解説がある。
"Der Einband zeigt den bedeutendsten Zeppelinkapitaen Dr. Eckener(1868-1954)
sowie LZ127 "Graf Zeppelin" am Ankermast in Lakehurst bei New York waehrend der
Weltfahrt 1929; LZ127 hat wesentlich zum Zeppelin-Mythos beigetragen."
(表紙には著名なツェッペリン船長エッケナー博士(1868-1954)と、1929年の世界周航の途次ニューヨーク近郊レークハースト空港の繋留マストに繋がれたLZ127「グラーフ・ツェッペリン」を示す。LZ127はツェッペリンの伝説に重要な役割を果たしている)
裏表紙には1909年に撮影されたベルリン上空を悠々と飛行するLZ6の写真が載っている。
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