2006年08月10日

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(飛行船:87) 「グラーフ・ツェッペリン」のスケルトンモデル

LZ127skeleton.jpg

7月27日の「船橋当直日誌」で「グラーフ・ツェッペリン」の骨格モデルキットを入手したことを述べたが、私の感じた魅力を紹介して見ようと思う。

precisionpress2.jpg

縮尺は 1/1000 で全長 233mm の小さな模型である。
主船体の節になるトランスバースリング、それを前後に結んで船体形状を形作る縦通材などのパーツが精密プレスで打ち抜かれている。

船舶でも鉄道模型でもそうであるが、模型にするとき何処まで再現し、何処を省略するかがポイントの一つである。

客船の大きな模型などで舷側の手摺りや丸窓を付けたばかりにオモチャのようになってしまう例がある。

このモデルの場合、実際のトランスバースリングの数は16本であるのに、模型では25本も設けている。
これによって船首から船尾へ流れるようなラインを再現しようとしている。

逆に縦通材は20本と実船より少ない(「グラーフ・ツェッペリン」は28本、「ヒンデンブルク」は36本である)。
これは実船の直径の比にあわせて模型の縦通材を作ると糸のように細くなるので縮尺比では大きくならざるを得ず、そのため煩わしくならないように本数を間引いたからであると思われる。
トランスバースリングの数を増やしたのも完成状態の縦部材・横部材のバランスをとったものであろう。

スケルトンモデルであるから船体中心線上を船首から船尾へ貫通する通路も船首部のカーブを含めて再現している。

precisionpress1.jpg

更に数本のトランスバースには船体頂部に登る垂直梯子も再現されている。

傍のメジャーと較べて見ると梯子の幅は 1mm 程度である。
断面形状を保持するための細い張線とともにこのモデルを鑑賞模型たらしめている。


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