2006年08月06日
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原爆記念日
今日は広島に原爆が投下されてから61年目の原爆記念日である。
朝、6時に家を出て平和公園に向かった。
平和公園に着いた6時半に交通規制が敷かれ、平和大通りと元安川添いの道は車両通行止めとなり、公園内も式典会場の周りは歩行者も進入禁止の黄色いロープが張られた。
慰霊碑の前には花輪が手向けられ香の煙が漂い、被爆者や遺族が席に着き始めていた。
今日もあの日と同じ晴天である。
原爆ドームと元安川を隔てたところの平和の鐘の周りには大賀ハスが繁り、百日紅の花が咲いていた。
以前には8月6日に薄紅色の蓮の華が咲いていたと思うが最近の異常気象のせいか華は散って小さな蓮の実が立っていた。
平和の鐘のすぐ傍の納骨墳である。
早朝から、各地全国から参集した宗教関係者によって宗教・宗派を問わず合同で慰霊祭が営まれていた。
原爆被害の象徴、原爆ドーム(旧産業奨励館)の周りでは若者のシュプレヒコールが聞こえていた。
政治運動やイデオロギーを振り回すのは止めて静かな祈りの日にしたいものである。
元安橋の袂の慰霊碑には折り鶴と共に全国各地の名水が供えられていた。
この河原で水を求めながら亡くなった人達に捧げられたものである。
日が落ちると灯籠流しが始まり、読経の声が河面に流れる。
全国各地から、色とりどりの大きな団体名を書いた名札をつけ、うちわやカメラを持った人が押し寄せるので、家族や知人をなくした人はこのような団体を避けて慰霊式典の前にお参りして早々に引き揚げる人も多い。
式典も灯籠流しも観光行事や物見遊山と無縁の、静かに慰霊の日になって欲しいと毎年思う。
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