2006年08月28日
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(飛行船:95) LZ-129「ヒンデンブルク」のラウンジ
「ヒンデンブルク」のラウンジにはピアノが置いてあった。
右舷にあるラウンジの前端、読書室との間仕切る壁の近くにあった。
居住区の壁紙にはそれぞれの区画に対応した絵柄が描かれており、Bデッキの喫煙室にはモンゴルフェ以来の気球や飛行船が描かれ、手紙を書くスペースでもあった読書室は郵便制度発達を示す絵柄になっていた。
エッケナー博士がピアノを弾くこともあったという。
最近のクルーズ船のように一日中イベントがあるわけでもなかったのでここで昼寝をすることもあった。
手前の乗客が足をのせているのはプロムナードとの境の手摺りで、その右側にはプロムナードの大きな窓がある。
羨ましい昼寝の情景ではある。
読書室と隔てる壁にはヒットラーの肖像が掲げられていた。
ヒットラー嫌い、ゲッベルス嫌いのエッケナー博士にとってこの肖像画はつらかったに違いない。
間もなくゲッベルスによって新聞紙上からエッケナーの写真も名前も抹殺されてしまうのは良く知られた話である。
写真の出典は前回・前々回と同じである。
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