2006年06月10日
エーゲ海クルーズ(18) サントリーニ(2)
バスはサントリーニ北端の街イオから島の中央部に戻ってきた。
メッサリアの集落からサントリーニ空港の方へ緩い坂を下るとヴォトナスに出る。
ちょうど島の中心にあたるところである。
この島では葡萄を栽培しワインを醸造している。
5月だからよく判らないが、この島では葡萄を棚作りしないのだろうか。
地面から立ち上がったところで短く剪定している。
車窓から「サントリーニ・ワイン博物館」の看板が見えた。
ワイナリーの見学も出来るようである。
その脇に日除けのあるガーデンにテーブルが沢山用意されていてカフェテリアになっていた。
郷土料理が並んでいたので皿に取ってテーブルについた。
カフェテリアに大きな塊があったので取ろうとすると「デザート」と言っていた。
デザートだとするととても甘いものであろう。
その先にギロも用意されていた。
円錐形の大きな肉の塊を逆さまにして回しながら焼き、包丁でそぎ落として皿に載せてくれる。
前に中庭があり、その向こうにステージがセットされ民俗音楽を演奏していた。
テーブルの上にはこのワイナリーのテーブルワインがピッチャーで用意されている。
隣のテーブルでは早速はじめていた。
直射日光は南欧であるが湿度が低いので風が爽やかである。
料理を取ってきた皿である。
食材は魚が多い様である。
食事もたけなわの頃、民族衣装をつけたダンサーが現れた。
民俗舞踊を披露してくれるようだ。
手をつないだり、いろいろなフォーメーションでしっかり踊ってくれた。
民族衣装を着ていない若者がリーダーのようである。
そのうち、ゲストのなかに来て中央に引っ張って行き大勢で踊り始めた。
どこからともなくカワラケのような皿が投げ込まれた。
どうやらここの風習らしい。
ゲストに一休みしてもらって彼女たちがまた踊り始めた。
シェフも出てきて手拍子を打っていた。
他で経験できない良い昼食会であった。
途中で何度か箒で掃いていたが皿の破片が散乱していた。
時計を見ると50分も踊ってくれていた。
お疲れさま
最後にマスターのソロでお開きとなった。
バスにはフィラの街で別れを告げてケーブルカーでオールドポートに降りるとテンダーが待っていてくれた。
我々の入港するときに同時に入ってきたウィンドスター・クルーズの帆走クルーズ船が投錨していた。
3時前に本船に戻る。
サントリーニを満喫した6時間であった。
本船は22日(月)午後5時にベニスに向けて抜錨した。
この日の日没は8時28分であった。
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