2006年06月03日
エーゲ海クルーズ(12) ロードス(2)
朝、リドビュッフェの外でマンドラキ港の風車小屋とセントニコラスの要塞を眺めながら朝食を摂った。
今日はショア・エキスカーションが5つ予定されていて、我々の申し込んだ「ロードス島の文化と伝統を訪ねて」コースの集合時間は午前9時である。
6デッキのスターライトクラブにはほかのコースの参加者も集まる。
引率担当がコースを確認し、携行用のミネラルウォーターを手渡してくれた。
バスは沢山来ていたが、我々のコースは1台のみで、席も少しゆとりがある程度であった。
バスは旧市街の障壁に沿って新市街へ向かう。
ここには市庁舎やエヴァンゲリスモス教会などのほかレストラン街や高級ホテルも幾つかあるし、ヨットハーバーもビーチもある観光拠点である。
そこからバスはスミス山(フィレモス山)に登り古代のアクロポリス遺跡を見学したあと、19世紀に建てられた民家を訪れた。
老婦人が歓迎してくれた家の内部には1920年代に製作された家具や美術品があった。
山を下りたバスは左手に時々海を見ながら国道をアルハンゲロスの村落に向かった。
途中の車窓からは放牧されている牛や馬が見えた。
アルハンゲロスの部落は道も狭く大型バスを停車させ乗降させるのも容易ではなさそうである。
路地を歩いて立派な鐘楼のある教会を訪ねた。
ガイドが教会を管理している老婦人に掛け合いに行っている間、日陰で休息していると突然鐘が鳴り出したので驚いた。
ハワイから来たという乗船客に話しかけられ昨今の四方山話をしていた。
やがて教会を管理している婦人が現れた。
この地区の人はいまでも伝統的な黒衣に身を包んでいた。
教会の中を拝観した。
荘厳な雰囲気であった。
ロードス島らしいと思ったのは床面を全面に黒と白の小石で模様を施していることである。
この教会の前庭も、先ほど訪ねたスミス山の民家の庭も、この手間の掛かる装飾が施してあった。
狭い路地を通って民家に案内された。
正面の壁には絵皿のコレクションが飾られ、土間の両側には木製の寝台があった。
テーブルに手作りのクッキーや当地のおつまみなどが皿に盛られ、飲み物も幾種類か用意されていた。
せっかくだからアメリカ風の清涼飲料水より、地酒ウゾをご馳走になった。
かなり癖のある酒かと思っていたが、結構いけるようである。
サイドテーブルに燭台や香炉・カップなど雑多なものが置いてあったが、その中にどういうわけか日の丸のついたF15があった。
ここを訪れた日本人が置いていったのであろうか?
振り返ると丘の上に砦の跡のようなものが残っていた。
帰途、アルハンゲロス村のロドス焼きの窯元を訪ねた。
足蹴りの轆轤で見事に花瓶を捻って見せてくれた。
ギリシャ国内でも屈指の焼き物だそうであるが併設のショップで沢山焼き物を買って帰る人が居た。
途中、どうやって持ち帰るのだろうか?
昼を少しまわって帰船した。
クリスタル・ダイニングに行くとアルバート・ファルカスが席を取ってくれた。
"エーゲ海クルーズ(12) ロードス(2)"へのコメントはまだありません。