2006年05月27日
エーゲ海クルーズ(5) アテネ
着いたホテルはアテネ市街中心のシンタグマ広場に近いパークホテルである。
なかなか良い部屋であった。
洗面所がちょっと広すぎるのではないかと思うほどであった。
朝食はここのカフェテリア。
メニューもサービスもなかなかであった。
回転ドアのあるホテル正面は路地に面しているが、カフェテリア側の入口は大通りに面している。
この街は大型のトロリーバスが沢山走っている。
その上、路面電車も頻繁に走行している。
交通信号はあるが当てにならない。
東西・南北のタイミング設定もバラバラで、人は信号無視なんて何とも思っていないし、お巡りも何も言わない。
観光ポイントの多い街であるがピレウス港に行く前に、スーツケースをマイクロバスに積み込み、市内の2〜3箇所を観光した。
乗ってきたガイドはギリシャ人の大柄な中年女性であった。
先ず我々が向かったのはパルテノン神殿のあるアクロポリスの丘である。
丘の麓で下車して人混みの中を歩いた。
この日は観光年行事の一環か何かで入場料が無料のため、遠足の学童を含め非常な混雑ぶりで日本の初詣のような混み具合であった。
観光馬車の営業は認められているらしく花をつけたオリーブ木立に沿って馬車が行き来していた。
人混みの中を手摺りもない階段を何ヶ所か登り、やっとパルテノン神殿にたどり着いた。エンタシスで有名なドリア式石柱はよく見ると微妙に傾斜しているものもある。
ここから見下ろしただけでも10箇所以上の遺跡が見える。
この街にはギリシャの人口の30〜40%が住んでいるといわれるが遺跡の保存や復元工事と世界中から集まる観光客と共存するのは大変であろう。
古代アゴラにあるテセイオン神殿(ヘファイストス神殿)はギリシャでも原形を保っている遺跡の一つである。
テイセオンはアテネの宗主であり、ヘファイストスは鍛冶を司る神である。
発掘の前はテイセオンの神殿と思われていたが、発掘が進むにつれて鍛冶に関係のある出土品が多くこの神殿はヘファイストスを祀ったものではないかと言われたのでこの遺跡には2つの呼び名がある。
夏には芸術の祭り「アテネフェスティバル」が開催され、様々な演劇・コンサート・オペラ・ギリシャ古典劇などが上演されるイロド・アティスコ音楽堂である。
アクロポリスの丘から見たゼウス神殿である。
ここの柱はコリント様式で、かつては104本もの石柱が立ち並びそれは美しく威厳ある神殿であったという。
現在では15本の柱が残っているだけである。
昼になったのでシンタグマ広場に降りた。
正面は市役所の庁舎である。
市役所の下に人の群がっているのは無名戦士の墓を護る衛兵を見るために集まってきている。
ここの衛兵のパフォーマンスは一種独特である。
ゆっくり、高く手を振り上げ靴の先にボンボンのついた脚を大きく蹴り上げ中空で膝を曲げる。
靴底にはタップシューズのように金属片が埋め込まれペーブメントに当たって音が響く。
1時間毎に衛兵が交代するが日曜日の11時には大規模な交代が行われるので30分前には場所を確保する必要があると聞いた。
シンタグマ広場に面したカフェテリアみたいな店に入ってみた。
店の名はネオンという。
カフェテリアとは言ってもサラダ・肉料理・飲み物などの店が入っていて日本で言うと屋台村のような店である。
奥にレジとテーブルやカウンターがあり、二階にもテラスなどがある。
店を廻ってトレーにピザやサラダ、ビールなどを載せてレジに行くと精算してくれる。
2004年に開催されたオリンピック記念公園に立ち寄って「クリスタル・シンフォニー」の繋岸しているピレウス港に向かった。
おかえりなさい。
オリンピックはその後のアテネにどう影響したんでしょうね。
また、いろいろな話を楽しみにしております。
今日は、午前中が神戸市中央区の防災訓練で、
午後からはUD(ユニバーサルデザイン)の推進ボランティアの会合がありました。
アテネの街角の話を拝見すると、老若男女問わず、日本より自主性、自発性、自己責任性があるように見けられますね。
日本も官民共に見習った上で参画共同や地域の活性化を行って行くべきなんでしょうか?
それとあちらは温故知新って概念があるんですかね!?
遺産は、温故知新の対象なんでしょうか、それとも観光資源なんでしょうか?
変な質問で恐縮です。
尚、拙ブログで、昭和30年初頭に神船で竣工した船舶の進水記念絵葉書をアップしていたおります。
船(とくにハードは全くのトウシロです。)
問題があればご指摘願います。
船舶・艦艇は、大昔、船舶一貫とIMAGEに関わっただけです。(IMAGEの初期開発メンバーでした。)
ハーブの住人さま こんにちは。
帰ってきました。
帰国後、体内時計の時差調整に時間が掛かっていますが何とか復旧しつつあります。
あの狭いアテネで開催されたオリンピックは大変だっただろうと思います。
マラソンで走行中に暴漢に襲われた選手を思い出しました。
ほかの競技でも交通渋滞で競技に間に合わなかった選手が居たのではないかと思います。
私もユニバーサルデザインには以前から関心を持っています。
クルーズに乗るときも観光地でもその目で見ているつもりですが、エーゲ海の島々やベニスはその意味で課題が多いと思いました。
ベニスでは車椅子どころか自動車も自転車も使えません。
階段を歩かなければ何処にも行けないのです。
バスもタクシーも消防も救急も交通パトロールもボートです。
ユニバーサルデザインについての情報やお考えを是非一度伺いたいものと思っています。