2006年05月03日
尾道紀行(2) −いよいよロケ地へ−
宿舎で一休みして身軽になって出掛けた。
目指すは「男たちの大和」ロケ地である。
5月1日と言うことで出掛けるときは紺のブレザーにグレイのパンツであったが電車の中で上着は脱いでしまって手提げ袋の中に入れていたのである。
TVの報道によるとフェーン現象もあってところによっては7月中旬ないし下旬の気温になったところもあったそうである。
身軽になって常用のディジカメと予備のサブカメラだけもって宿を出た。
向島に渡る渡船は幾つもある。
その中で駅前の桟橋に降りた。
シャトル運航であるが我々を乗せると離桟した。
双頭のフェリーである。
吹きさらしのデッキの脇のベンチのある区画に座を占めた。
左右舷対称でそれぞれ数名程度収容できる。
座っていると電車の車掌カバンのようなものをつけたパーサー(?)が来たので硬貨を手渡した。
乗船料は片道百円である。
渡船は石垣を両舷に見てどんどん奥に入って行く。
行き止まりが桟橋であった。
滑り止めの鋼板を登るとそこがシャトルバスの乗り場であった。
日立造船向島工場内をシャトルバスで船台まで移動するとそこに「大和」が居た。
原寸大で船台上に構築された「大和」は幅も長さもはみ出してしまうので舷側は左舷のみで、前後は艦首から7割程度までのセットであった。
しかし、独特のシアも再現されており実艦に近い雰囲気を感じさせてくれた。
原寸の主砲は迫力があった。
背景の艦橋構造は撮影後CGで合成される。
高角砲や三連装機関砲は左舷側のみ作られていた。
ここも背景の構造物や煙突・マストなどはCGで追加されたのであろう。
この15.5cm三連装副砲は「最上」型軽巡新造時の主砲であった。
条約が無効になって主砲を連装20cm砲に換装したときの剰余砲塔を転用したものと言われている。
なかなか見応えのあるセットであった。
足元の滑り止め鋼板も木やプラスティックで細かく作られており塗装の経年劣化や錆もよく再現されていたと思う。
予想以上の印象であった。
見学を終えて来たときと同じルートを戻った。
好評のため公開を延長していたが、今月7日で終了し「大和」は解体されることになっている。
解体・撤去に1億円以上掛かると聞いて何となく惜しい気もした。
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