2006年05月11日
(飛行艇の時代:57)「Night over Water」
このブログを見てくれたKさんから標記小説を紹介されて早速購入した。
第二次世界大戦の始まった頃、イギリスからアメリカに向かうボーイングB314飛行艇のなかで繰り広げられる人間模様を描いたもので、ロンドンのチェルシーに住む Ken Follett の作品である。
第1部 England 、第2部 Southanpton to Foynes 、第3部 Foynes to mid-Atlantic 、第4部 Mid-Atlantic to Botwood 、第5部 Botwood to Shediac が全て5章、第6部 Shediac to the Bay of Fundy のみ4つの章から構成されている。
冒頭に著者の注記、末尾にあとがきと関係先への謝辞が添えられている。
著者は冒頭の注記で
「アメリカとヨーロッパを結ぶ最初の航空旅客事業は1939年の夏にパン・アメリカンによって開始された。
それは僅か2〜3週間しか続かなかった。
ヒットラーがポーランドに侵攻したときに中断されたのである。
この小説は宣戦布告の数日後に実施された最後のフライトの話である。
乗客と乗組員はフィクションである。
しかしながら飛行艇それ自体は現実にもとづいている。」
と述べている。
読み始めたが面白そうである。
カバーのイラストも面白い。
夜間、洋上を行くボーイングB314がカバーの上部に描かれているが、艇体側面主翼の下に小さな窓明かりが十数個並んで描かれている。
これが客室の窓だとすると1988年に初飛行した同社の747と同じかそれより大きくなければならないことになるが実際にはB314の全長はB747の半分以下である。
ちょっと見ると客船並の大きさと誤解しそうである。
B314を大きく見せようとしてイラストレーターの描いた原案に窓のようなものが付け加えられたのであろうか?
Kです。
うーむ、ハードカバーを買われたのですね、機内のレイアウトなど、ペーパバックだといい加減でした。詳しい情報がブログに掲載されるのを待っております。
不時着水の地点が緯度経度で指定されますが、GoogleEarthで調べると、面白い場所です。
ハードカバーを地中海クルーズに持って行かれるのでしょうか?それとももう読み終わってしまったかな?
Kさん
早速の再訪ありがとうございます。
面白い本の紹介に感謝しています。
私は自分の能力以上に多方面に興味を持ってしまっているので読み終えるにはちょっと時間がかかりそうです。
ブレイナード氏から寄贈された「ブレーメンとオイローパ」の翻訳も途中ですし、司馬遼太郎の「街道を行く」も読みかけているし・・・・。
ゆっくり時間を掛けようと思っています。
船には持って行きません。
クルーズは忙しくて本を読む時間はありません(笑)。
PS:
挿し絵は冒頭の客室デッキプランのみで、ほかには何も付いていません。