2006年05月13日
*** 当ブログは2014年5月末に引っ越しました…新しい「紺碧の海」はこちらです ***
(客船のメニュー:27) NDL Columbus(1930/10/3Dinner)
前々回と同じ日の「コルンブス」のディナーメニューである。
同様に葉書大の小さなメニューである。
「コルンブス」は5万トン級の「ブレーメン」「オイローパ」のプロトタイプとも言うべき船である。
第一次大戦終了時に建造中であった同船は幸運にも賠償の対象外とされたのでNDLはこれを社運を賭して1923年に3万総トンの客船として完成させた。
この運航に自信を得たNDLは数年後、3万5千トン級新造客船の同時建造を行った。
起工後両船は5万トン級に変更されるが、この両船が後の「オイローパ」と「ブレーメン」である。
3隻で運航されることになり「コルンブス」の主機は3万2千馬力の往復動機関から4万9千馬力のタービンに換装され最高速度が19ノットから23ノットにアップした。
「オイローパ」「ブレーメン」と3隻並んだポスターも作られ、好評の両船に似せて煙突も太く短いものに換えられた。
メニューの表紙は前景に帆船を配し、その特徴のあるNDLトリオの客船を描いている。
ランチメニューと同様、子供用のメニューが特記され、注文によって21時半からサンドイッチも用意されると予告されている。
ダイニングサロンでは煙草を遠慮するよう注意も見える。
"(客船のメニュー:27) NDL Columbus(1930/10/3Dinner)"へのコメントはまだありません。