2006年04月15日
(台湾:9) ガジュマル
台湾で最初に思い出す植物はガジュマルである。
マングローブを形成するオヒルギ・メヒルギも、ビンロウジュも、クロトンも、と挙げればきりがないがまずガジュマルを挙げねばなるまい。
ガジュマルは熱帯に多くみられる常緑喬木である。
沖縄や屋久島には大きな群落もある。
小笠原ではあまり見かけなかったが植栽されていると聞く。
沖縄ではガジュマルの大木にキジムナー(妖精?)が住むと言われている。
台南の鄭成功の史跡「赤嵌楼」にもガジュマルの大樹があった。
鄭成功は近松門左衛門の人形浄瑠璃「国姓爺合戦」のモデルとして知られている。
背は高く横に広げた枝から細い気根を沢山垂らし、最初は風になびくように頼りないが延びて地上に着くと太く逞しくなり、幹と区別がつかなくなる。葉は楕円形でやや硬い。葉は大きくないが沢山つく。
上の写真は淡水の紅毛城入口(正面信号機の左にゲートが見える)の坂を中正路を跨いで河岸側から撮ったものである。
坂の上には馬階(マッカイ)博士の建てた牛津(オックスフォード)学堂があり、写真の左外には海湾珈琲館がある。
上から下がっている糸のようなものがガジュマルの気根である。
その下を通り過ぎて振り返ったところである。
台湾の夏は気温は高いが湿度が低いので日陰にはいると涼しい風が吹いて快適である。
河岸の遊歩道を淡水駅の方に2〜300m歩いたところのガジュマルである。
木陰はカフェテラスになっていた。
戦前、この辺りに郵便局があった。
気根が沢山下がっていて人に当たるので剪っているようであった。
MRT淡水駅南側の河岸公園にあるガジュマルである。
自転車を置いて休憩している人も、碁を打っている人も、それを見ている人もいた。
すぐ左からは1kmにもおよぶマングローブ(紅樹林)が保護されている。
木道があって歩けるそうだから次の機会にでも歩いてみようと思う。
"(台湾:9) ガジュマル"へのコメントはまだありません。