2006年04月18日

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(飛行船:39) LZ-10シュヴァーベン

Schwaben1.jpg

コンゴの切手シリーズからツェッペリンLZ-10「シュヴァーベン」を掲載する。

1911年6月に完成したLZ-10は、ヴェルテンベルク王国の都市名にちなんで「シュヴァーベン」と呼ばれた。

船体下部(船舶の竜骨にあたる部分)に両舷を見下ろせる展望室が設けられたが、これはLZ-8「ドイチュラントⅡ」で試行された方式である。

但し、尾翼の形式は水平舵・垂直舵とも複雑な形式で、後の「ツェッペリン」や「ヒンデンブルク」のような十字尾翼にはなっていない。
十字尾翼はシュッテ・ランツの飛行船が初めて採用した形式で、ツェッペリンの飛行船も後になって採用する。

「シュヴァーベン」は同年秋までに100回も遊覧飛行を行ったと記録されている。

当時、飛行船は庶民には縁のない乗り物だった。乗客は上層階級に限られていた。
それで、船内ではドイツやフランスの高級ワインに、フォアグラやキャビアが用意されたと言う。

この遊覧飛行の営業成績に確信を得たDELAG(ドイツ航空輸送会社)は翌12年から13年にかけてLZ-11「ヴィクトリア・ルイゼ」、LZ-13「ハンザ」、LZ-17「ザクセン」を建造し、4隻で遊覧飛行を行った。

1914年に世界大戦の開戦までに延べ34,000人以上を乗せたと言われている。

また、この「シュヴァーベン」は世界最初の航空郵便を扱ったことでも知られている。

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