2006年03月12日
(船舶の絵葉書:31) クィーン エリザベス2
昨日、この船の絵葉書を楽しみに見ているという方からのコメントを戴いたので今月来日した「クィーン・エリザベス2」の絵葉書を紹介しよう。
最初の絵葉書は船内の売店やブックショップで売られているものである。
フレアとシアの美しい船首部を右舷側から見上げたものである。
2枚目はパーサーズオフィスに置いてあるものである。
「絵葉書を下さい」と言えば「何枚お入り用ですか?5枚で良いですか?」などと言いながらカウンターから出してくれる。
ブックショップで売っているものと同じ写真であるが僅かに小さくQE2のロゴも入っていない。
勿論無料である。
3枚目は2枚目の絵葉書と同様にレセプションに用意されていたものである。
この絵葉書を載せたのは煙突の形状がよく判るし、タービン船時代の5枚目のものとほぼ同じアングルなので比較し易いからである。
4枚目の絵葉書は1972年の第一次改装後の状態で、1969年の新造状態にはなかったペントハウスが増設されている。
本船のプロファイルは、この状態のメインマストと煙突のバランスを考慮してデザインされた。
煙突は外筒が白、内筒は煤煙で汚れるので黒く塗られていた。
背景は六甲山系と思われる。
1982年にフォークランド紛争に従軍したあと、一時船体を白く塗っていたが評判が悪く半年後に伝統的なキュナードカラーに改められた。
煙突をキュナードレッドに塗り替えたのは白く塗装したときであるが、その後赤と黒の現在の塗色が続いている。
5枚目の写真はその状態を示す。
このあと、燃費を節約するためにドイツの造船所で主機をタービンからディーゼルに換装したために煙突が太くなった。
この改装でQE2のファンは船容が変わったことを嘆いたものである。
しかし最近では慣れて来てあまり違和感を訴える声も聞かない。
古い船なので、新たな規制に対応することが難しくなり「クィーン・ビクトリア」就航と同時に退役するかと思われたが2010年くらいまで運用されるようである。
機会があれば何度でも乗りたい船である。
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