2006年03月11日

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(船舶の絵葉書:30) ベレンガリア

Berengaria1.jpg

20世紀初頭、ドイツのハンブルク・アメリカ・ライン(略称HAPAG)が英国のキュナード/ホワイト・スターに2社に対抗して3隻の巨船を建造した。

第1船は1910年10月に起工され、1912年5月23日にハンブルクのブレーマー・フルカンで進水した。
この船の予定船名は「オイローパ」であったが、ウィルヘルム2世がこの巨船の建造を非常に喜んでいたので「インペラトール」と名付けられた。

第2船が「ファーターラント」であり、第3船は「ビスマルク」と命名された。

しかし「ビスマルク」進水の1ヶ月後に第一次世界大戦が勃発し、大戦の賠償として「インペラトール」と「ビスマルク」は英国に「ファーターラント」は米国に引き渡されることになった。
「インペラトール」はキュナードの「ベレンガリア」となり「ビスマルク」はホワイト・スター・ラインの「マジェスティック」、「ファーターラント」は設立されたばかりのユナイテッド・ステーツ・ラインにわたされ「リバイアサン」となった。

この絵葉書の「ベレンガリア」は「インペラトール」の煙突をキュナード・レッドに塗り替えたものである。

「インペラトール」は1913〜14年には最大の客船であった。

キュナードの「ベレンガリア」となった同船は「モーレタニア」「アキタニア」と組んでサザンプトン−ニューヨーク航路に従事した。

1938年に引退し、その後スクラップになったが最終的に残余は1946年に処分されたという。

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