2006年02月01日

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(飛行艇の時代:44) シュレック FBA H

FBA-H.jpg

いままで、あまり取りあげていなかったフランスの飛行艇を紹介する。

ベルギーで1994年に発行された切手に描かれているのはシュレック FBA Hである。

第一次大戦中に作られた飛行艇で、Hの前のモデルCはフランス海軍のみならずロシアやイタリアの海軍に採用され、イタリアで1000艇近くライセンス生産されている。

ドイツのハンザ・ブランデンブルク、イタリアのマッキなどと対抗してアドリア海など地中海各地で活躍した。

複葉の小型飛行艇で複葉の間に設置されたエンジンで推進式プロペラを駆動する。
下翼両端には補助フロートを備えている。

H型は哨戒用飛行艇で、乗員は2〜3名、イスパノスイザ水冷直列8シリンダー(160HP)を搭載していた。

フランスの航空機産業は今でこそ米国の後塵を拝しているが第二次世界大戦の前は素晴らしい航空機を開発しており、欧州・南米間の空路開拓にも意欲的であった。
フランスの英雄ジャン・メルモーズがラテコエール300「ラ・クロワ・デ・シュド(南十字星)」を操縦して南大西洋で行方不明になったのは南米航空路を展開しているときであった。

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