2006年01月30日
クルーズシップ・オブ・ザ・イヤー 2005
レッスンの帰りに立ち寄った書店で海事プレス刊の隔月刊雑誌「クルーズ」3月号を見かけた。
特集はクルーズ・シップ・オブ・ザ・イヤーである。
クルーズ誌の総合ランキングは
1位 飛鳥 471票
2位 にっぽん丸 261票
3位 クィーン・エリザベス2 216票
4位 クィーン・メリー2 159票
5位 ぱしふぃっく びいなす 144票
6位 クリスタル・ハーモニー 114票
6位 クリスタル・セレニティ 114票
8位 ダイヤモンド・プリンセス 84票
9位 ふじ丸 69票
10位 クリスタル・シンフォニー 42票
10位 セブンシーズ・ボイジャー 42票
であった。
このうち乗船したことのある船は6隻である。
同誌の日本船のランキングは
1位 飛鳥 720票
2位 にっぽん丸 540票
3位 ぱしふぃっく びいなす 402票
4位 ふじ丸 135票
であった。
また外国船ランキングでは
1位 クィーン・エリザベス2 296票
2位 クィーン・メリー2 192票
3位 クリスタル・セレニティ 180票
4位 クリスタル・ハーモニー 153票
5位 ダイヤモンド・プリンセス 141票
6位 サファイア・プリンセス 135票
7位 クリスタル・シンフォニー 69票
8位 セブンシーズ・ボイジャー 39票
8位 ボイジャー・オブ・ザ・シーズ 39票
10位 スーパースター・ヴァーゴ 36票
となっている。
(何れも10位未満は省略)
独断と偏見によるわたしの乗船した船のランキングをつけるとすると
1位 クィーン・エリザベス2
2位 クリスタル・シンフォニー
3位 オーロラ
4位 飛鳥
5位 ぱしふぃっく びいなす
6位 おりえんと びいなす
7位 にっぽん丸
8位 スーパースター・ヴァーゴ
というところであろうか。
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キュナードでは新造のクィーン・メリー2をしきりに売り込んでいるが、僚船クィーン・エリザベス2に100票以上の大差を付けられている。
クィーン・メリー2は外観上も船内のアレンジメントにしてもクィーン・エリザベス2に較べて今ひとつな感じがする。
客室の配置も最近のクルーズ船と同様船首から船尾まで見通せる配置で、船体幅に対して上部構造の幅が狭く高さが高すぎる。
操船上(風圧側面積)からも乗り心地からももう一層低く出来たのではなかろうか。
このため、上部構造と煙突のバランスも良くない。
(クィーン・エリザベス2も主機をディーゼルに換装した際、スマートだった煙突が太くなり、ペントハウスを増築した分上構も嵩高くなったが、それでも船首のフレアとシアにより外観は辛うじて保たれている。)
なによりクィーン・メリーのアコモデーションの問題はデッキ3にある。
中央部のグランドロビーから船首部の「イルミネーションズ」と船尾部の「クィーンズルーム」に階段やリフトなしで行くのが難しい。
このため「クィーンズルーム」に行く乗客はブリタニアレストランを通路代わりにしているという。
私はクルーズ客船の配置や内装をバリアフリーの見地から論じてみようと思っているがクィーン・メリー2のデザインポリシーには疑問が残る。
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