2006年01月24日

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(飛行船:26) ツェッペリン伯号の小型シート

CongoLZ127.jpg


CotedivoireLZ127.jpg

中部アフリカのコンゴとコートジボアール(象牙海岸)の切手である。

何れもLZ-127 グラーフ・ツェッペリンの雄姿を描いた小型シートである。

このように違う国の切手でシリーズのように同じデザイナー、同じ印刷所で印刷されることはよくあることである。
しかもこの場合、RETROSPECTIVE ZEPPELIN と言う字句まで共通である。

LZ-127(グラーフ・ツェッペリン号)自体が航洋旅客飛行船としての試作船であるが、背景にはここに至るまでのツェッペリン飛行船開発途次の船体形状、ゴンドラ方式、複雑な尾翼・方向舵などが描かれている。

LZ-127の頃は船尾の十字に構成された垂直尾翼と水平尾翼が当たり前のようになっていたが、LZシリーズの飛行船の開発段階では飛行機も複葉の木枠のようなもので参考にならなかった。

初めて飛行船に十字の尾翼をつけたのはツェペリンと同じドイツのシュッテ・ランツの飛行船であった。
シュッテ・ランツの飛行船は20隻以上建造されているが、ヨハン・シュッテ教授の設計とカール・ランツの資金で開発されたものである。
ツェッペリンの特許を回避するために木製骨組構造であったが、その構造方式は後にイギリス(ビッカース)のウォリス博士の大圏構造にも影響を与えるなど十字尾翼以外にも独創的なアイデアが盛り込まれていた。

ツェッペリンの飛行船に初めて十字尾翼が採用されたのはLZ-27であると言われている。

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