2006年01月05日
(台湾紀行:3) 淡水再訪
ホテルの正面には大きな門があり、出入りする車をチェックしている。
夜はここにもイルミネーションが点灯される。
本館から見てやや左に台湾一の高層ビルが見える。
大晦日にはここに派手な花火が仕掛けられていた。
ホテルからMRT(新交通システム)の駅(車站)まで頻繁にシャトルバスが運行されている。
交通規制でホテルから行くときはちょっと大回りになるが、帰るときは近い。
MRTは台北市内を連絡しているので実に便利である。
中心部に行くのに邦貨換算で100円以下、淡水(約15km)まで行っても200円も掛からない。
しかも頻繁に運航されていて時刻表もない。
走行しているMRT車内である。
広くて快適である。
乗った車両はジーメンス製であった。
乗客のマナーが良い。
高齢者と見ると隣と話していた若者が実に自然に席を譲る光景を見かけた。
私も席を譲られたことがある。
それに、車内は飲み食い禁止である。
違反者には5千円程度の罰金が科せられると掲示されている。
メトロの中心部は地下、郊外は高架で快適に走る。
淡水は淡水線の終点である。
乗車時間約40分。
駅前は広々としている。
タクシーが客待ちしているが、台湾のタクシーはいわゆるイエローキャブで判りやすい。
表示を見ると会社のマークが入っているが、実質的に全て個人タクシーだそうである。
メーターはついているが料金は交渉も出来る。
いつか、ここから基龍まで行って貰ったがメーターの表示と殆ど同額であった。
駅の河岸側は広い公園になっている。
ガジュマルの木陰で碁を打っている老人やそれを見ている人もいる。
ベンチに寄り添って掛けている若い人もいる。
駅から続く商店街は老街と呼ばれており、以前は歩きにくいほど狭い迷路であったが区画整理されて整然となっている。
台湾は車も多いがバイクと自転車も幅を利かせている。
プロパンボンベを4個も積んで走るバイクも居る。
河岸はきれいに整備されて駄菓子屋・ゲームコーナー・屋台・土産物屋などが並んでいる。
戦前はこの前に中の島(砂州)があり、シオマネキのような蟹を取りに行ったりしていたが浚渫されてなくなっていた。
この日も若い人が遊びに来ていた。
正面前方の木立のように見えるのはマングローブの林である。
ここでは紅樹林と呼ぶ。
以前はこの辺りにもメヒルギなどが見られたが今は跡形もない。
MRTの次の駅「紅樹林」から木道が作られていて淡水駅まで歩けるそうである。
この辺りの漁船は青に塗られていて舳先に眼が描かれている。
いまは殆ど船外機をつけているが、手漕ぎの場合は艫に前を向いて立って左右の櫂を漕ぐ。
そんな舟も水牛も見ることは出来ない。
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