2005年12月22日
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(飛行艇の時代:39) ハワイに着水するB314
久しぶりにP.ジョージ・ロウラーの描くPAAクリッパーのポスターを取りあげる。
出典は前掲のイカロス出版刊「伝説のエアライン・ポスター・アート」である。
ハワイはパン・アメリカン航空太平洋横断空路の最初の寄港地であった。
サンフランシスコを朝離水したボーイング314クリッパーは夕刻ハワイに着水し、艇内でディナーを摂りベッドメーキングされた艇内でゆったりと熟睡し、翌朝ミッドウェイに向けて飛び立った。
その後ウェーキ、グァム、マニラに寄港しサンフランシスコを飛び立って6日目に香港に到着した。
艇内で一週間近くを過ごすのだからダイニングのほか、カクテルラウンジ、男女別トイレット兼更衣室などがあり、乗員10名の内コックピットクルー(パイロット3名、航法士1名、機関士1名、無線士1名)のほかの4名が客室のサービスを担当していた。
さすがにシェフやソムリエはいない。
7月9日に掲載した同じロウラーの制作したポスターと較べると、艇体(特に操縦室や客室の窓)、3枚になった垂直尾翼など随分改善されていることが判る。
艇首側面には大きな星条旗とパンナムのトレードマークが描かれている。
この絵、大好きな一枚です。
古き良き時代のハワイを感じさせる一枚ですね。
パンナムの飛行艇、実物に乗ってみたかったですね。