2005年12月08日
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(船舶の絵葉書:8) おりえんとびいなす
私が初めて間近で見たクルーズ船は「おりえんとびいなす」(21884総トン)である。
当時勤務していた企業から永年勤続表彰の副賞として特別休暇と旅行をプレゼントされ「飛鳥」の日本一周クルーズに神戸から佐世保まで区間乗船したときに神戸のポートターミナルで見かけた。
平成5(1993)年9月11日(土)の朝、ポートターミナルに行ったところ「飛鳥」はまだ東京から回航中で東側岸壁に繋岸されていたのが「おりえんとびいなす」であった。
そのときの第1印象は上構前面が白くのっぺりした曲面で、デッキに人影も見えず何だかミステリアスな感じであった。
その後「おりえんとびいなす」には平成11(1999)年の暮れに広島発着のクリスマスワンナイトクルーズに仲間を誘って数人で乗船したことがある。
「ふじ丸」就航翌年の平成2(1990)年に「おりえんとびいなす」とほぼ「にっぽん丸」が就航して日本のクルーズ船の一期生である。
但し、当時は一般のクルーズ客で満船になることは見込めなかったのでキャビンは3〜4人部屋が多かった。
乗客定員は606名となっているが、ロワーベッドは390名である。
平成10(1998)年に「ぱしふぃっくびいなす」(26518総トン)が就航したのでしばらく日本クルーズ客船で運航されていたが、MOPASの「ふじ丸」とともに日本チャータークルーズに移籍された。
しかし2隻を運航する仕事量はなく、今年売船されてしまった。
ファンネルマークを塗り消され、船名も仮称船名「Cruise One」として日本を後にする船影は寂しげであった。
写真はシンガポールのクルーズセンターに繋岸中の「おりえんとびいなす」である。
背景にワールドトレードセンターからセントサ島にわたるケーブルカーのゴンドラが見える。
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