2005年11月17日

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(ブレーメンとオイローパ:13) パナマ運河のブレーメン

Bremen@Panama.jpg

素晴らしい写真を見付けた。

「ブレーメン」がパナマ運河のペドロ・ミグエル閘門通過中の写真である。

海人社発行の雑誌「世界の艦船」1970年7月写真特集号(通巻155号)の表紙から複写したものである。
1939年2月15日に撮影されている。

Suchting博士のデザインによる船楼前端の緩やかな曲面とそこに並ぶ窓が美しい。

船幅が100フィートを越え、閘門の幅ギリギリのため、乗組員は不測の事故に備えて舷側を監視しており、船橋のウィングでも船長や航海士が注視している。

乗客はプロムナードデッキの窓を開けたり、アッパープロムナドデッキに上がったりして滅多に経験できないシーンをのんびりと楽しんでいる。

この写真を撮影した建家で巨船を眺めている見物人がパナマ帽を被っているのが面白い。

ブリッジで何かを指さしているパナマ帽は運河の水先人であろうか?

「ブレーメン」の煙突断面形状は「オイローパ」が楕円形であったのに対して僅かに前方が広く後方で細くデザインされていた。
新造時はもっと低かったが後甲板に煤塵が落ちるため、竣工間もなく4〜5m嵩上げされている。

「世界の艦船」はこの155号から158号(10月号)まで4回にわたってパナマ運河を通過する客船の写真12葉を掲載していた。
その中にはゲイラード・カットを航行中の「ぶらじる丸」も含まれている。


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