2005年10月21日
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(飛行船:21) 飛行船オンパレード
ギニアで発行された小型シートである。
ツェッペリンやシュッテ・ランツなどの硬式飛行船と、軟式あるいは半硬式飛行船が描かれている。
右上はツェッペリンのLZ−129「ヒンデンブルク」、左上は同じくツェッペリンのLZ−11「ビクトリア・ルイゼ」である。
右下に大きく描かれているのはシュッテ・ランツの「SL3」である。
切手に描かれたのはこれが初めてではないかと思う。非常に珍しい。
ツェッペリンの特許を回避するため、木製骨組みが採用されているが、十字に配置された垂直安定板と水平安定板も、密閉式操船用ゴンドラも後にツェッペリンが追従した画期的な飛行船であった。
ヨハン・シュッテ教授が開発し、マンハイムの企業家カール・ランツが出資したもので、そのフレーム構造はイギリスのビッカースが建造した「R100」にも応用されたと言われている。
シュッテ・ランツの飛行船にはSL1、SL2、SL8、SL20などの船名がつけられていたが、22隻建造され後期にはジュラルミン構造のもの(SL20)もあった。
ドイツ海軍にも採用されている。
小型シートの背景にはニューヨーク郊外(ニュージャージー)のレークハーストに到着して係留作業中に爆発した「ヒンデンブルク」が描かれている。
手前の人物はフェルディナンド・フォン・ツェッペリン伯爵その人である。
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