2005年10月24日

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(飛行艇の時代:34) Lake LA-4 バッカニア

Buccaneer.jpg

今回はレジャー用の小型飛行艇の一例を紹介する。

この艇のオリジナルは1948年のColonial C-1である。
同社では1955年に3席両用機として生産が始まり、1958年に4席に改良され、1958年に製造を終了した。

Lake航空機が設計権を購入し、主要目も拡大強化された原型は1959年11月に初飛行し、1960年8月からLA−4として、1972年まで生産された。

この写真のLA−4−200は出力を強化され1970年から製作されたのもである。
1983年には定員を6名に増加し更にパワーアップし全長も伸張されたLA−4−350に改良された。

1990年代始めに既に1300機以上生産されたと言われており、日本にも輸入されている。

水飛沫を避けるためエンジンを支柱でキャビンの上に持ち上げ、推進式のプロペラを装備しているのが外観上の特徴であるが、このため重心が高く操縦し難いようである。

陸上に着地する場合は艇体前部の観音開きの扉から前輪を降ろし、主輪は主翼に格納された状態から降ろされる。

着水する場合は、主翼下面に固定されたフロートで横復原性を確保する。
この場合、艇体後部から引き込み式の水中舵を降ろし、水上航行時のステアリングに用いる。

LA−4−200の主要目は、全幅:11.6m、全長:9.6m、総重量:1540kg、空冷250馬力のエンジンで最高速度は257km/時、航続距離:1050km、乗員:4名である。

アメリカではいまでもレジャー用として中古艇市場に出品されている。

写真は、山田圭一著「飛行機100年−カラー写真でつづる名機たち」(成山堂:平成16年9月初版)から転載した。

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