2005年09月20日

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(飛行艇の時代:26) バーミューダ諸島に就役したエンパイア

Cavalier.jpg

この切手は「飛行艇の活躍した頃:24」の切手と同じシリーズで発行されたバーミューダの切手である。

切手の下に「バーミューダ・ニューヨーク間のルートを開いたショートS23『CAVALIER』の係留状態」と注釈が読める。

このカテゴリーの24回に掲載したシコルスキーS42Bと同じシリーズの切手である。

ショートS23「エンパイア」は、第6回で紹介したように世界にまたがるイギリスの植民地に追加料金なしに航空郵便を届けようと、エンパイア・エアメール・プロジェクトによって開発され、4発の大型飛行艇が28艇発注され、サザンプトンから世界各地に毎日航空郵便を搭載して発進していた。

その後、発展型のS26G(ゴールデン)型やS30C2型を含めると44艇に及ぶ。

このシリーズの飛行艇には「C」で始まる固有名詞がつけられており、ショート・エンパイアと言うより「Cクラス」と言う名で知られていた。

描かれている艇体は「CAVALIER(登録記番号:G−ADUU)」である。

初号艇「CANOPUS(G−ADHL)」の初飛行は川西の大型飛行艇と同じく1936年であるが外観のイメージはかなり異なる。

川西艇が美しい鮎のような艇体であるのに対し、エンパイアはまるでフグのようなずんぐりとした姿である。

全幅は川西の40mに対して34.8m、全長は川西が24.9mでエンパイアは26.8mである。

艇内は2層で1.5トンの郵便物と乗客22名を載せ、プロムナードや2箇所のトイレットが設けられていた。

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バーミューダは大西洋(米フロリダ半島の東方洋上)の諸島で、イギリスの海外領土である。
政治的・経済的に自立度が高く、イギリス女王を国家元首とする独立国のようなところである。

首都はハミルトンで、街の名前はウォーウィック・サンスハンプトン・デボンジア・ハミルトン・ペンブロクなど何処かで聞いたようなものが多い。

1995年にイギリスからの独立を問う住民投票が行われたが否決されている。

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