2005年09月02日

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ダンス教習メモ(3)

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毎週通うのが惰性のような状態になって、その教室の経営者(夫人)に相談した。

結論は「とにかくやめないで続けてください」であった。

「もっときちんと教えて欲しいと思う」と言うと「姿勢やウォークばかりやっていると面白くなくてやめてしまうので」と言う話であった。

経営者夫妻はいろいろあったであろう苦労の陰も見せない、信念を持った人と見受けたので素直に従うことが出来た。

エレメンタリー1級を取って、約1年後にモダン/ラテンの3級を受けて何とか合格証を貰うことが出来た。
これは文部省(当時)所管(財)日本ボールルームダンス連盟と日本アマチュアダンス技術検定委員会の認定証である。

でも、釈然としないものがどこかに残った感じで、しばらく通ったのちにレッスンを休んだり、通ったりするようになった。

それから1年以上経ったある日、タンゴのウォークを習っているときであった。
「ウォークをもう一度教えてください」と頼んだ。
タンゴは身体の向きと足先の角度と進行方向が微妙に違い、両足は前後して腿をつけ膝をゆるめて歩くので普通の歩き方と違うのである。

一通り教えてくれたが一度にマスター出来るわけがない。

教えてくれていたが「普通のウォークを練習しても良いですか?」と言い出した。

個人レッスンの受講を始めてすでに4年以上経過しているのである。
いままでやってきていたのは何だったのだろう!
私が指導を仰ぐまで何も言わなかったではないか。

レッスンが終わって疑問を提示すると「ダンスの教師は努力や成果が理解されない。割りの悪い仕事である。」などと言い出した。

それは何処でもそうである。
その当時、私も教師をしていたが、やる気のある学生は講義内容を解説するだけで理解し、判らなければ質問にも来る。
こんな学生は放っておいても大丈夫である。
大丈夫でないのは何も判らないでどうして良いか判らない学生である。
本当に教師を必要とするのは入門者なのである。

ある程度知識があって基礎が判れば本人の努力で伸びるであろう。
しかし、何に注意してどんな努力をすれば良いのか判らない初心者は系統立った指導方針が判らなければ時間の浪費にしかならない。

私の疑問(=不満)はこのとき表面化した。

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