2005年08月25日
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飛行船概史(4) DELAG(ドイツ航空輸送会社)
「LZ-4」の完成した1908年にツェッペリン伯爵はツェッペリン飛行船有限会社を設立した。
その年の11月7日、ドイツ皇太子を「LZ-1」に招待し、5時間の長時間飛行を体験して貰ったのである。
船内では一流レストラン並の素晴らしいメニューが用意され、高級ワインで食事が提供された。
翌年3月に「LZ-1」は26人の乗客を目的地まで運び、4月には乗客を乗せて夜間飛行も行っている。
「LZ-2」はフリードリッヒスハーフェンとフランクフルト・アム・マインの間を12時間にわたって遊覧飛行しており「LZ-3」はフリードリッヒスハーフェンを発進し、ベルリンまで行って観光飛行している。
「LZ-3」は同じ年、ザクセン国王を乗せ、ザクセン上空を2時間飛行している。
この当時、飛行機は一人の吹きさらしの乗客を載せて650m、時間にして30秒足らずの飛行を成功させて快挙と叫んでいた状態であった。
(1980年5月4日、キティーホークでウィルバー・ライトの操縦による。)
飛行船が観光飛行で活路を開くため「ドイツ航空輸送会社(DELAG)」が設立された。
「LZ-5」は1909年7月31日の飛行で、航空郵便物のはしりと思われるカードを載せて飛んでいる。
(このころ、未だ定期便や航空郵便という概念すらなかった)
LZ-8「ドイチェラントⅡ」、LZ-10「シュヴァーベン」、LZ-11「ヴィクトリア・ルイゼ」、LZ-13「ハンザ」、LZ-17「ザクセン」と新船も加わり、1914年の第一次大戦開戦までに「シュヴァーベン」「ヴィクトリア・ルイゼ」「ハンザ」「ザクセン」の4隻で総飛行距離16万km、乗客総数34028名を数えるまでになっていた。
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