2005年07月12日

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(客船のポスター:15) アメリカン・エクスポート・ラインズ

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アメリカン・エクスポート・ラインズは戦前から地中海とニューヨークを結ぶ定期航路を運航していた。

戦後の1948年にベツレヘム造船所に2万総トン級のデラックス客船を2隻発注した。
1618番船、1619番船は「インデペンデンス」、「コンスティテューション」として1951年に完成した。

「コンスティテューション」はマッケリー監督がリメークした映画「めぐり逢い」の舞台として、またグレース・ケリーがモナコ公国に輿入れした船としても有名である。
レーニエ国王がロケーション撮影でグレース・ケリーを見そめたと言われるヒッチコック映画「泥棒成金」の画面にも写っているが、遠景なので「インデペンデンス」か「コンスティテューション」かは判らなかった。

このポスターは「アメリカンエクスポートラインでアメリカに行こう」と呼びかけている。

描かれている船はインデペンデンス級である。

真ん中にお日様が描かれている。
この関連で下の絵を思い出した。

この絵は、ジェットライナーの時代になって定期運航が困難となった1968年にチャーターされた「インデペンデンス」に描かれたものである。

若い客層を対象にカリブ海クルーズが企画され、ロバート・ミルズ・アンド・アソシエーツのデザインで、金色の太陽と赤とオレンジの光線を描き太陽の中にはジーン・ハーロウの両目を描いたのである。
救命ボートもデッキハウスもお構いなしに塗られてしまった。

このサイケデリックな塗装は広告業界の注目を集めたが、クルーズは失敗に終わった。

日本でもこの後「サンフラワー」シリーズが出現したが、おそらくアイデアはこのあたりがヒントになっていると思われる。

「コンスティテューション」が登場する映画「めぐり逢い」と「泥棒成金」については近々「南十字星」の「映画劇場」を全面更改するすることにしている。
特に、「めぐり逢い」はマッケリー監督が主役にシャルル・ボアイエとアイリーン・ダンを起用したオリジナル版、ケイリー・グラントとデボラ・カーによるリメーク版のあと、パロディ版とも言える映画もあるが、ヒロインの名前がテリー・マッケイということだけ共通しているのが面白い。


ポスターはBucherの”Luxusliner”から、太陽に顔を描いたペインティングの絵は(株)ワールドフォトプレスの「栄光のオーシャンライナー」から転載した。


Comment on "(客船のポスター:15) アメリカン・エクスポート・ラインズ"

管理人様
初めまして。1984年に新婚旅行でハワイを訪れて
当時アメリカン・ハワイ・クルーズが保有していた「Constitution」に乗りました。3泊4日のハワイの島巡りを楽しみました。グレース・ケリーの写真をバックに
写真を撮りました。私のホームページで航空機の写真は載せていますが船の写真は載せていません。
全くこの数年は更新していませんが良かったら
覗きにきてください。シギーのジャズ的アドリブ道 というHPです。