2005年06月22日

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船好き

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昨日定期購読しているクルーズ雑誌が配達されてきた。

ほぼ同じ購読者層をもつ隔月雑誌2誌は、クリスタル・クルーズの「クリスタル・ハーモニー」(挿絵)を日本籍にして「飛鳥Ⅱ」として、現「飛鳥」の代船とするニュースが報じられたときは誌面で紹介していた。

しかし、今回送られてきた最新号ではクリスタル・ハーモニーのクルーズ紹介記事の見出しに「ラストクルーズ」という7文字を付け加えただけである。

日本のクルーズ常連客が伸び悩んでいると聞いたことがある。

クルーズに乗る楽しみは、食事をしたり、寄港地でのオプショナルツァーを楽しんだり、ステージで行われるショウを見たり、フロアでダンスをしたりすることだけではないと思う。

それらは船に乗らなくても出来る楽しみである。

リドデッキで日光浴を楽しんだり、日陰の海と空しか見えないところでデッキチェアで読書をしたり、船首寄りのプロムナードデッキで、イルカやトビウオを眺めたりする日本人クルーズ客をあまり見かけない。

デッキに出てきてデッキチェアに座っても、ビスタラウンジで腰を掛けても10分もしないうちにそそくさとどこかに行ってしまう人が多い。
船の上をせかせかとどこへ行くのだろうと思う。

リドデッキに水着で出て来ても、せいぜいプールサイドの狭いバブルバスに、芋の子を洗うように浸かっているのを見かける程度である。

だから、船が変わってもあまり気にならないのかもしれない。

国内ではさすがに添乗員付きというのはないだろうが、海外のクルーズでは数人の乗船客に添乗員がついて、朝食のメニューから食後の飲み物まで介添えすることもあるようである。

朝食が済むと「次は、何時にどこへ集まればいいのですか?」と言うことになり、添乗員は船内新聞でその日の行事予定の中からお客さんの行動予定をプリントしてキャビンに配るのであろう。

何でも出来るし、何も強いられることのないクルーズで、それで楽しいのであろうか?
いつか、その添乗員を苛めるのが楽しみで船に乗るご婦人も居ると聞いて驚いたことがある。

こんな調子で、あの船にも乗った、こんどはこれに乗りたいという人達にクルーズの楽しみを聞いてみたいものである。

我が国にも「船好き」と言われる人は多い。

ある人は「船好き」に2種類いるという。

その人は「書斎派」と「船旅派」と表現していた。

「書斎派」というのは資料で船の要目や船歴などを調べることを楽しみにしている人達で、「船旅派」は実際に船に乗ることを楽しむ人達だそうである。

別の人は、これに船関連グッズを集める「コレクター派」を付け加えていたが、私はコレクターや模型製作マニアは「船好き」とは別のカテゴリになるような気がする。

もちろん、それらを兼ねている人も多いのは当然である。

「クリスタル・ハーモニー」が「飛鳥Ⅱ」になってどこがどう変わるのか、気にしながら来春の再デビューを待つことにしよう。

Comment on "船好き"

何年か前に初めて「ふじ丸」に乗船しました。
その時の感動は今でも忘れることはありません。
船内の過ごし方は人によって違います。
確かにディナーやファション、ダンス、カジノだけが、船旅の過ごし方ではありませんね。
私はポータブルCDを持ち込んで、デッキチェアでクラッシック音楽をイヤホンで聴くのが夢でした。
一時間ばかり聴いておりましたが、デッキには誰れもいません。みなさんお部屋で何をして過ごされているのでしょうかね。余計なお節介かも知れませんが。