2005年06月07日
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(飛行船:5) R100(その1)
硬式飛行船はツェッペリンだけではなかった。
ドイツにも、シュッテ・ランツの一連の飛行船があった。
幾つかの新技術を具体化し、中にはツェッペリンなど他機種にも受けつがれたものもある。
フランスでも気球やゴムボートで知られているゾディアックが開発に成功し、アメリカでは同じく、グッドイヤーが既出の「アクロン」・「メーコン」を開発している。
イギリスではビッカース、ショートなど航空機メーカーが硬式飛行船を建造している。
今回はイギリスのR100を紹介する。
この飛行船の外殻には、バーンズ・ウォリス博士の設計による大圏構造が採用されている。
(大圏構造は、ビッカース・ウェリントン爆撃機に使われていることはよく知られている)
この飛行船では、ゴンドラを廃してキャビンを主船体に収容している。
1930年の夏、処女航海で44人の乗客を載せてイギリス・ベドフォード郊外のカーディントンを出発し、79時間でカナダのモントリオールに到着した。
これに先立つ同年1月には、飛行船としては最高速の時速131kmを記録している。
上の写真はカナダに向けて出発する前のR100である。
「R100」の標記の下にラウンジの窓が見える。
下の写真はそのときのラウンジの様子である。
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