2005年06月02日
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(客船のポスター:5) ORIANA
戦前は、良い客船のポスターが沢山作られていた。
最近はダイレクトメールなど、パンフレットが多くなりポスターは以前に較べて少なくなっている。
少なくなったけれども、中にはとても良いものもある。
今回提示したのはP&Oの「オリアナ」のポスターである。
これはQE2のブックショップで購入した絵葉書セットに含まれていたもののひとつである。
椰子の茂る南海の港に繋岸され、煌々と輝くオリアナの白い船体を見ていると、足元に寄せる波の音が聞こえるようである。
昔は貨物船でも貨客船でも、照明をつけてデリックを振り回して、徹夜で荷役をしていた。
しかし、クルーズ船では貨物の扱いはないので夜は静かである。
このポスターはその雰囲気を伝えている。
この特徴のある船容の先代「オリアナ」は退役後、長く別府湾に係留されていたが、上海に曳航されて行った。
「オーロラ」で上海に行ったときには逢えなかった。
その後移動先の大連で台風のため浸水し横転着底していた。
最近のニュースでは修理・復旧されることになったようである。
大連で台風に襲われて浸水着底したオリアナは結局スクラップされることになり、曳航されて大連を離れた。
江蘇州張家港で解体される。
また、1隻姿を消すことになった。