2005年05月14日

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(寄港地:4)宇品港

宇品外貿75.jpg


広島市の港は宇品地区にある。

江田島、似島、能美島、宮島など近くの島や、呉、松山、今治、別府などに渡るフェリーや高速船は路面電車終点の県営桟橋から発着する。

この県営桟橋は新しい埋立地に最近出来たもので、広くバリアフリーなロビーには車椅子も用意されている。

階下には待合ロビー、案内所、売店、軽食のとれる店があり、往復のエスカレータで上がった2階には、エスニックレストランや、土産物屋などがあり、画廊にはアマチュアの写真などが展示されている。

広島を訪れた客船の写真や、訪港記念牌なども掲げてある。

この県営桟橋から一丁くらい東に歩けば市営桟橋の建物があるが、現在ここを利用するフェリーや高速船はない。

両桟橋の中間の交差点を南に行くと気がつかないうちに短い橋を渡って、向宇品(宇品島)に至る。
向宇品には東側にヨット・ボートのマリーナがある。

市営桟橋からさらに東に行くと、第6管区海上保安庁の桟橋があり、海上保安庁や税関などの入っている合同庁舎がある。

海上保安庁の桟橋には瀬戸内海の燈浮標の敷設や点検・保守を行う燈台補給船などが繋船されている。

このあたりは戦前、大陸や南方に多くの兵隊が出征して行った臨海鉄道の鉄路が敷かれていたところで、現在もプラットフォームなどの一部がそのまま残っている。

戦後もしばらくは広島駅から宇品線として通勤・通学に使われていたが、現在この線はレールも撤去されている。

海上保安本部の桟橋から東に外航岸壁と上屋が並んでいる。

外航岸壁にはコンテナなどが置かれている。

その一角にステンレスの塔が立っており、その傍に待合室のような建物がある。
ステンレスの塔は1989年に広島で開催された「海と島の博覧会」の会場に建設されたものである。
博覧会終了後、ここに移設されたのである。

最近、広島の原爆ドームと宮島の厳島神社が世界遺産に指定されたこともあって、年に数隻程度クルーズ船が寄港する。

そんなときに待合室のような建物に案内所や受付が設けられることがある。

飛鳥やクリスタル・ハーモニー、P&Oのオーロラなどが寄港したときには上屋に上って写真を撮ったりしていたが、今年クリスタル・ハーモニーが寄港したときには何処もかしこもバリケードが設置され、警備員を配置して関係者以外立ち入り禁止にしていた。
何でもテロ対策だそうであるが、船を見ようと遠くから参集してきた人はがっかりしていた。

写真は外航岸壁の西端、クルーズ船の接岸するあたりを海側から撮ったものである。

左の方に見える金属製の塔が、上記の塔である。

その足元の小さなピラミッド型の屋根がクルーズ船などの来たときに利用される建物である。

左端の背景に市街中心部のホテルが見える。
ここの33階の展望ラウンジやレストランは眺めがいい。
すぐ傍に市民球場があるのでナイターを真上から見ることもできる。


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