2005年03月20日
卒業式
- bremen
- 22:12
卒業式である。
10時から大学の体育館で挙行されることになっている。
教員は卒業生たちの前、壇の下に中央に着座する事になっている。
20分ほど前に着席した。
右隣は日本語教育のMI助教授、左は中国文化と経済のMO助教授である。
ふと見ると中央最前列に児童教育学科の卒業生、O・Y・Kらの嬉しそうな顔が見える。
来賓の入場にはまだ時間があるのを確認して、彼女らの前に行き「おめでとう」と声を掛けた。
席に戻ると、Kら2名が中腰で傍により「式後の諸行事の後、研究室に行ってもいいですか?」と言うので「いいよ」と答えた。
来賓の祝辞はパッとしなかったが、学長の告示には感銘した。
さすがである。
式後、研究室に戻ると図書館から貸出書籍のうち、一冊が未返却であるので確認の印を押せと言う書類が来ていた。
それに署名して、散らかっていたテーブルを片づけて、久しぶりにゆっくり書籍に目を通していた。
持っているだけでゆっくり見ることがなかったが、読んでみると記述内容・写真・図版など素晴らしいものを見付けた。
洋書を数冊持って帰ることにした。
式が終わって一時間以上経った。キャンパスの人影もまばらになった。
でも、まだ卒業生は来ない。
同じフロアの教員が帰っていたら自分も帰ろうと通路から窺うとまだ居るらしい。
自室に帰ろうとすると私の前に階段から3人の卒業生が現れた。
OH・K・OKである。
立ったまま、挨拶をしそうなので「まあ、座れ。お茶でも入れよう。」と言うと「その前に」と言って、卒業旅行先のパリで買ってきたというワインの箱をお土産にくれた。
フランスからわざわざこんな重いものをと気持ちに感謝して頂戴した。
Kは「これ、なかなか返す機会がなくて」と先ほど図書館から連絡のあった書籍を取り出した。
これで、図書の返還はパーフェクトになる。
座れと言っても気が急くらしいので「じゃあ、写真を撮ろう」とディジカメを持って、他の研究室をノックしてシャッターをお願いした。
学生もレンズ付きフィルムを持っていたのでついでに撮って貰う。
私もシャッターを押してくれた先生の記念写真のシャッターを押した。
この連中は、一年生のときから慕ってくれた。
3年生になるときに児童教育学科から離れたのであるが、そのとき廣川のゼミで卒業研究をやりたかったと言ってくれた学生もいた。
彼女たちの卒業を祝ってやれたことは幸せである。
良い卒業式であった。
明日は彼女らの謝恩会である。
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